べっちょない日々

作家の末席を汚しつつ、しぶとく居座る浅田靖丸のブログ

最近ハマっているもの


 何故か今頃になって「金色のガッシュ」なるマンガにマジはまり中なのである。
 最終巻が2008年刊行なので、今から5年前に終了した作品ということになる。
 ある中学生が、魔界からやってきたガッシュなる子どもとコンビを組み、魔界の王を決める闘いに挑戦していくという「努力、友情、勝利」をテーマにした少年マンガの王道をいく作品なのだが、作者の独特なギャグセンスと高い描写力により、凡庸な作品とは明らかに一線を画している。
 そしてとにかく熱い。
 熱すぎて火傷しそうなほどである。
 読んでいると、普段は胸の奥深くに眠っている「男の魂」のようなものがむくむくと湧き上がってくるのを感じる。
 ぐっとくる、というやつである。
 むくむくと湧き上がってきた男の魂は、登場人物の熱い魂と呼応して闇雲に暴れ回り、ときに咆哮し、ときに絶叫し、ときに号泣する。
 一巻読み終えるころには、へとへとになること請け合いである。
 特に、おっさんになってしまった私には、ちょっと厳しい。
 慣れないことをして動けなくなるというか、精神の筋肉痛みたいな状態になる。
 湧き上がってきたはずの男の魂は、疲労によって霧散し、あとはいつもの腑抜けた魂だけが残される。
 いや腑抜けってなんだよ(ノリツッコミ)
 どうせ普段は腑抜けてますよ(スネる)
 しかし何故今になって「金色のガッシュ」なんだろうか?
 春のせいかしら?
 春になると誰しも不安定になるものよね〜。お肌の調子もおかしくなるし、困るわよね〜。
 と腑抜けになったついでにおネエにまでなりつつ考える。
 熱い展開もさることながら、ギャグもいい。
 私のお気に入りは、フォルゴレとキャンチョメのコンビである。
 イタリアのハンサムアイドルであるフォルゴレは、歌を出している。
「乳をもげ!」という歌である。ひと目見ただけで、この作品がどのような世界観であるのかがはっきりと分かる、素晴らしいタイトルである。
 アニメになった際に、この歌にはメロディがつけられ、ちゃんとした曲になった。
 男の魂が打ち震える、とてもかっこいい曲である。
 他にも「ベリーメロン」という歌もある。
 タイトルの通り、メロンに対する深い愛が込められた名曲である。
 この作品からは、他にも色々と素晴らしい曲が生み出されている。
 興味のある方は、youtubeなどで探してみて欲しい。
 きっとハマるはずである。
 ハマって欲しい。
 っていうか〜、ハマってくれないと、私が変わっているみたいになるでしょ〜。
 まぼろし〜。