「探偵はBarにいる2」鑑賞
「探偵はBarにいる2」
監督 橋本一 出演 大泉洋 松田龍平 尾野真千子 ゴリ
あらすじ
札幌はススキノ。探偵(大泉洋)の友人でオカマのマサコ(ゴリ)が、自宅のアパート前のゴミ捨て場で殺害された。警察の捜査は難航し、結局お蔵入りとなる。マサコの死から目を逸らすように、恋にうつつを抜かす探偵。だがその恋もすぐに終わりを迎え、探偵はようやくマサコの死の真相を探る決意をする。
マサコが働いていたショーパブや、町の客引き連中に聞き込みをするが、誰も口が重たい。どうやら何者かが箝口令を敷いたようだった。どうやらマサコは、政治の闇に触れたために殺されたらしいという。途方に暮れる探偵の前に、河島という女が現れる。河島はヴァイオリニストで、マサコは彼女の大ファンだった。
河島は、熱心なファンだったマサコの死を知り、事件の真実を知りたいと、探偵に調査を依頼する。
相棒の高田(松田龍平)とともに調査を始める探偵は、ある目撃情報を入手する。事件当日、マサコと国会議員の橡脇(渡部篤郎)が会っていたという情報である。橡脇は札幌を基盤とする二世議員で、バイセクシャルらしい。マサコとは東京で恋仲であったという。
橡脇の周辺を探り始める探偵。そこを謎の集団に襲撃される。
辛うじて難を逃れたふたりだったは、河島とともに、マサコのかつての同僚で、弟のようにかわいがっていたという人物に会うために、室蘭へと向かう。
果たして、マサコを殺害した犯人は?
感想
久々の映画部である。
一月に「ホビット」を観て以来の活動であるから、やく四ヶ月ぶりか。
そういえば、「ホビット」の感想を書くと言いながら書いていなかった。
「ホビット」は、「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚である。前作と同じく、クオリティの高さには脱帽である。前作と同じく三部作らしいので、第二部に期待である。終わり。
ということで、「探偵はBarにいる2」である。
前作を観たのは、このブログを始めた頃であっただろうか。ひょっとすると、一回目の記事だったかも知れない。そのときにも触れたが、この作品は、70年代の任侠物やハードボイルド物などへのオマージュという色彩が濃い。何しろエンディングテーマが「鈴木慶一とムーンライダーズ」である。濃くないわけがない。
そして今作は、前作以上に容赦がない。下品である。品がない。(同じ意味だ)
その証拠に、麻美ゆままで出演しているのである。
まさか、麻美ゆま様を映画館の大スクリーンで観られる日がこようとは思わなかった。
ゆま様には大変お世話になった。
ありがとうございます。
知らない人は決して検索しないように。
ホントダメだからな。
下品とは、しかしそういう意味だけではなくて、だからその、荒々しさというか、男振りというか、そういうのもすごいのである。下品さの分、痛快さも格段に上がっているのである。
「粗にして野だが卑ではない」という言葉が頭に浮かぶ。
下品さが卑劣さに見えないのは、探偵の行動にある種の潔さがあるからだろうか。
大泉洋、何か観る度に色気が増しているような気がする。
それから、尾野真千子とゴリをキャスティングしたひとは天才である。
松田龍平も、相変わらずいい。
しかし一番びっくりしたのは、やはり麻美ゆまである。
出てきた瞬間「麻美ゆまだ!」と見破ったのは内緒である。
だから検索はしないように。