べっちょない日々

作家の末席を汚しつつ、しぶとく居座る浅田靖丸のブログ

新刊発売決定!

 みなさま、お待たせしました。
 首を長くして待っていたとおっしゃっていただけるかたはもちろん、そんなに待ってなかったというかたや、そもそもあんた誰? と思われるかたまで、すべてのかたに、感謝を込めて再度申し上げます。
 みなさま、お待たせしました。
 ついに、ようやく、どうにかこうにか、新刊を上梓することができました。
 ありがとうございます。
 ブログの最後の記事が2014年ということですので、約4年ぶりの更新となります。
 この4年間、ブログが面倒になって放置していたわけでは決してございません。
 本業である小説のほうが一向に書き上げられないのに、ブログだけ更新し続けてどうするのだ、それは「逃げ」ではないのか、という思いがあり、勝手ながら、小説が出版されるまではブログを書かないようにしようと心に決めていたのです。
 願かけの意味合いもありました。
 ブログを書くのは楽しい作業です。それを、本ができるまで書かないと決めて我慢すれば、小説のほうにも自ずと力が入るのではないだろうか、そういう目論見があったのです。
 しかし、そんな状態がまさか、4年も続くとは。
 すべては私の力不足故のことではありますが、まったくの見込み違いでした。
 4年も経つと、願かけもとうの昔に消費期限切れになり、発酵して変な匂いを醸し出すものです。この4年間、書き続けた物語がことごとくボツになり、私の精神も、腐って濁ってドロドロになっておりました。あ、これ食べたらアカンやつやな、とすぐに分かる感じのやつです。
 それだけに、今回こうして本が上梓できたことには、感慨もひとしおです。
 嬉しすぎて、ちょっと変なテンションになってしまっているほどです。
 この記事が、いつもの「である調」から「ですます調」になっているのもその影響とお考えください。あと、なにかセンチメンタルな文章になっているのもその影響とお考えください。何故か体重が増え続けているのも、髪が薄くなってきているような気がするのも、視力が落ちてきたのも足が臭いのもその影響とお考えください。 

 あ、ここまで新刊のタイトルを書き忘れてました。
「乱十郎、疾走る」
「疾走る」と書いて「はしる」と読みます。
 2月8日(木)発売です。
 カバーイラストは、槇えびし氏です。すんごいかっこいい絵です。このカバー絵を見るだけでも価値はあろうかと思います。しかし、本当にカバー絵を見るだけで買わないのはダメだぞ。おじさん泣いちゃうぞ。
 うむ、やっぱりテンションがおかしいですか。テンションがおかしいのはいつものことだぞと思ったひとは手を上げなさい。正直に挙手すれば先生も怒りませんから。(と言いつつ大抵怒るんだよな先生は)
 私の本の表紙を、槇えびし氏のような大人気作家に依頼して実現させてしまう編集部の力業には、正直頭が下がります。なにか弱味を握って無理やり描かせたんじゃないだろうかと邪推してしまいそうになります。とまれ、感謝です。恐悦至極です。
 今回は文庫本での出版となりますので、お財布にも優しいです。ですので、心の広いみなさまにおかれましては、おひとりさま2冊以上のお買い上げをノルマとさせていただいて、売り上げに貢献していただくということでいかがでしょうか? 我ながら素晴らしい提案ですね。これぞwin-winというやつですね。(たぶん違う)

 ということで、新刊の案内とはおよそかけ離れた駄文を書き連ねてしまいましたが、それはいつものこととご承諾いただき、また、拙作の内容は本をお読みくださった上でご確認いただくこととご理解をいただき、新刊の紹介とさせていただきたく存じますというようなつもりがあったりなかったりするかも知れない今日このごろであったりなかったりするかも知れない今日このごろであったり(以下ループ)
 やはり変なテンションですか、そうですか。

 とまれ、拙い作品ではございますが、是非お手にとってくださいますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

乱十郎、疾走る (光文社時代小説文庫)

乱十郎、疾走る (光文社時代小説文庫)