べっちょない日々

作家の末席を汚しつつ、しぶとく居座る浅田靖丸のブログ

お願い

 新刊の発売から二週間が経ちました。
 その間、元関西テレビのアナウンサー、現在ラジオパーソナリティーとしてご活躍の桑原征平氏が、自身のラジオ番組「粋も甘いも」内にて、二度に亘って拙著を紹介してくださったり、西脇市の広報課が取材をしてくださったり(来月の広報にしわきに記事が載ります。よろしければお目通しくださいませ)、高校時代の旧友から久しぶりに連絡があり販促に勤しんでくれてたりと、さまざまなことがありました。
 この記事をお読みのかたがたも、きっと、おそらく、拙作をお買い上げくださったかたばかりなのだろうと思います。ね? そうですよね? 買ってくれてますよね?
 本当にありがたいです。感謝です。

 ところが、です。
 しかしながら、です。
 編集部に問い合わせてみたところ、売れ行きのほうがあまり芳しくないようなのです。
 五年ぶりの出版という夢のような喜びのあとには、つらい現実が待っているのであります。
 きつい、厳しい、困った、の3Kなのであります。
 苦しい、険しい、過酷、の3Kでもあります。
 きっと、キミに、恋してる、の3Kだとどこかのアイドルの歌みたいであります。
 カニとか、カキを、喰いたい、の3Kは今の私の気持ちであります。
 肛門周りが、かなり、かゆい、の3Kは病院に行くべきであります。
 悲しい、気持ちの、こんにゃく、の3Kは、早くもネタ切れかよ、最後まで考えろよ、と怒られるのであります。
 話が逸れました。
 売り上げが芳しくないというのは、作家にとって切実な問題です。
 けっこう、窮地な、小林君、の3K……ってもういいよ、小林君て誰だよ。

 さらに、重大な問題がもうひとつあるのです。
 本を買ったよ、と言ってくださるかたはいらっしゃるのですが、本の感想を言ってくださるかたがいないのです。
 これはけっこう悲しい、あ、ここにも3Kがあった。
 ひょっとして面白くなかったのだろうか、正直に感想を言うと落ち込ませるだろうから言わないと思われているのだろうか、そもそも、間違って買ってしまっただけで読んでいないとか、そういうことなんだろうか。
 いろいろなことが頭を巡って、落ち着かない気持ちになります。
 なので、拙作をお読みくださったかた、是非とも感想をください。
 面白かった、とか、涙が止まらなかった、とか、今世紀最大の傑作だ、とか(そこまで大袈裟だとかえってイヤミですが)、ひと言で構いません。
 もちろん、ご批判のお言葉でも結構です。
 私へのメールでも、通販サイトのレビューやご自身のSNS、某匿名掲示板など、どんな媒体に上げていただいても大丈夫です。
 作家は、どんな小さな感想でも、いただければそれだけでやる気が出る生き物なのです。
 みっともない、わがままなお願いであることは承知しておりますが、なにとぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m